過ぎ去りし思い出は灰色を纏い、雨風をこえて進みゆく小舟。

亡きいのちの風は、廃墟となる建物、空き地の時空を流れゆく。

失われた心は映写機を写せず、喪失とも気づかずに。

浪漫は灯火でないと信じつつも、帯びてゆく悪は哀しみの影。

暮れなずむ色彩は彩の旅の途中、土にしっかりと時を刻む。

街よ、包みこまれた人々の雲になれ。

時折、雨を降らせて泣いてくれ。

濡れかたまる土の重さは彼方にはわからず、

その人たちの顔がみえていない。

施された仮面は不自然な笑みのままで、

柔らかな土へと針を刺す。

突き刺された針は見る影もなく、

土色の色相環は、この街をさらに包みこむ。

深い呼吸は同じ調べで、瞬間の膨らみにいのちを馳せる。

航海は在るもので突き進み、後悔は時を戻せぬなら、

いのちの限り突き進む小舟。

波風とともに燃えよ、たましい。

真っ白になるまで、消えゆく海へ。

投稿者:Kumashiro  2017/05/18 21:42ライフスタイル

2017年、夏、海、空、そしてサングラス。


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EMILIO PUCCI 135 made in italy

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LUCAS de STAEL minotaure handmade in france genuine cow leather

POLICE S8992k made in italy

NAO NED and XIT BRO!

XIT M013 plus Kodak Anti-glare LENS

FREDERIC BEAUSOLEIL s456 handmade in italy

FREDERIC BEAUSOLEIL cs12 handmade in france

今日は真夏のような太陽の光がふりそそぎ、春を通り越して初夏のようなお天気でした。街なかの街路樹も緑色の葉が木の色に柔らかく調和し、風にゆらぎながら、光を喜んで浴びているみたいです。

さて、当店ではこの夏の陽を楽しむために、2017年、夏、海、空、そしてサングラス。を開催します。
シンプルなミニマルシックな着こなしに、クラシカルなサングラスやアバンギャルドなサングラスをプラスすれば、華やかさを演出することと、紫外線から目や肌を守ることの二つの望みを叶えることができますね。

期間は4月22日から5月7日まで。フェア期間中は様々な特典をご準備しております。ぜひ、皆様のお越しをお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

2017年夏、海、空、そしてサングラス。  4月22日〜5月7日。

投稿者:Kumashiro  2017/04/21 19:03アイウェア ファッション ライフスタイル

透ける世界と儚さと

靄がかった空が少しずつ暗くなってゆく雨模様の月曜日。光量が少ないせいか、お店に並んでいるメガネたちの姿も晴れの日とは違う色を纏っていました。透明に近い色のアセテートフレームは光との関わりで、どんな色彩にも見えてしまう不思議な魅力を持っている。アセテートマジックと呼んでもいいぐらいに変化していくのです。ボーソレイユのアセテートフレームは絹のような光沢と感触がとても綺麗で、見ていて心豊かな気持ちになります。材料の出発点への強いこだわりは規則のあるロマンティシズムを生むのでしょう。

幼い頃から、メガネに囲まれ、メガネとともに暮らし、メガネのおかげでご飯を食べてこれた僕にとって、そのメガネのどこに魅力を感じているのかということは、生きているあいだ、ずっと考えていくことなのかもしれません。ここ数年はメガネにとって大切なことのひとつである”光”のことについて思いを巡らせています。そのメガネのデザインから光を感じられるものは形をも凌駕すると思っています。濃い影と深い闇があれば、より強く光を感じるように。そして、そこには、ひょっとして、そのメガネにしか映らない儚さと美しさが存在するのだと感じます。

感傷的になり過ぎてはロマンティシズムも煩わしい。修練と自由は極めて繊細な方法でまじり合わなければならない。雨空の下、ゆれる光を照りかえしながら吸収するボーソレイユのメガネは儚くきれいでした。

いつかどこかで、誰かを照らすことを願いながら……..

投稿者:Kumashiro  2017/04/18 14:52アイウェア ファッション ライフスタイル

旅ゆけば白い雲と青い空

昨日までのしとしととした雨もあがり、曇り空のなかにも明るい光を感じる今朝のはじまり。桜も少しだけ落ちつきを取り戻せそうです。雨の日には雨の日なりの、曇りの日には曇りの日なりの今日のはじまりがあります。
お店の前の道路を通る車の音も、雨の日とそうでない日は違う。たまにそう意識して耳をすませば、その違いに、何気ない日々の移ろいが愛しくなることがあります。「移ろい」という言葉。その言葉を綺麗だなと感じるのは、心や自然の状態の変化を柔らかく包んでくれるからです。そしてお店の前の街路樹も植木鉢に咲くパンジーも歩道の片隅に茂る雑草も日々の移ろいの中で呼吸をしています。動けないみんなにとっては、空や太陽や雲や風や鳥や月などが移ろいなのであって、ひょっとしてその情景の中で息をしてゆくことが旅なのかもしれません。旅と旅行は違う意味があるような気がします。行き先がなくても、歩くことなど出来なくても、僕らはみんな空想をこえて旅にゆける。そして、白い雲にも青い空にも出逢えるのだと思う。いつでも、風を感じて。そして、光を信じて。

投稿者:Kumashiro  2017/04/07 11:57ライフスタイル

カートコバーンの遺言

XITとNAO NEDのコラボレートサングラス「BRO!」。ユニークでありながらもスタイリッシュなファッション性に魅了されます。次世代を感じさせるデザインがお見事です。

左 XIT eyewearのデザイナー、ライオネル・ベレット氏。右 NAO NEDのデザイナー、ジャン・フィリップ氏

究極に非対称なのに、違和感がないのは、ふたりの感性が共鳴しているからでしょうか。

ニューウェーブな形でもあるテレビジョンカットもシートメタルを切削することにより、フェミニンなサングラスになるから不思議です。

フランス文学好きなライオネル氏の遊び心が粋な人気モデル。かけてる人に近づき、その詩を読んであげたくなりそうです。(笑)そういう仕掛けが思い浮かぶライオネル氏こそ詩人ですね。

“it’s better to burn out than to fade away”はカート・コバーンの遺書に書かれていた言葉で、「錆びついていくなら今燃え尽きたほうがいい。」彼がリスペクトしていたミュージシャン、ニールヤングの”Hey Hey,My My”の歌詞の一節をフレームに刻んだモデルです。

ライオネルさんのそういう思い…この方には届いたのかもしれません。

投稿者:Kumashiro  2017/03/29 19:25アイウェア ファッション ライフスタイル 音楽