デザインの未来 Vol.1

デザインの未来 vol,1
 デザインの未来 Vol.1
 眼鏡ってどんなに大きいものでも手のひらにのせることが可能
です。レンズのサイズは規格が決まっているため、それ以上の   
大きさのフレームをデザインする必要性があまりない。
限られた小さなサイズの中で繰り広げられるデザイナーの物造りへ
の情熱。1ミリの長さ、1ミリの厚み、0.1グラムの重さなどの
違いで変わってしまうバランスとの戦い。
その僅かな違いが大きな違いになる。小さな世界のスケールを大きく
変換すれば、1ミリ、0,1グラムは1メートル、1キログラムともいえる。
このように考えると、半医療器具である眼鏡の機能性において
この僅かな違いは許されません。
 視力矯正器具としての役目を果たしながら、限られたサイズ
という制限のもとで、デザイナー達は日々こつこつとクリエイト
し続けています。形のイメージ、素材の選定、パーツごとの部品の
決定、立体性や空間を表現するためのアイデア、強度計算などの
テクノロジーと、絵画、彫刻、音楽、文学などの
 
アート、カルチャーをクロスオーヴァーさせた結晶。
「逸」を感じさせるデザイナーの中には生命や自然から
インスパイアされ未来を感じさせるものを創る人もいる。
 眼鏡のデザインだけでなく、お店がコンセプトやアイデアをどう
対象にしてゆくか、セレクトや陳列のルールを変えていくことも
大事だと考えています。
 この10年で眼鏡の機能性やデザインは確実に進化しました。
同時にデジタル化が進むいま、デザインとはモノの形ではなく、
それを共有する人の中で完成するものではないかと思う。
 創り手の内側からアドレナリンがでるアートに比べて
デザインとは、使いやすさや生活感といったユーザーの視点がある
という点も忘れてはならないのでしょう。
でも重要なのは、デザインされたモノがどんな影響や感動を
与えられるか、つまりその人にとって必要なのかどうか。
そこはアートとグラデーションな関係なのかもしれません。
 
 僕がデザイナーから眼鏡やサングラスをセレクトする時は
ついついアート性のあるものに針がふれ、絵画やオブジェを
収集する感覚に陥ってしまいます。アートが強すぎる
フレームは当然ユーザーを選びます。なかには長い時間お店
の主として君臨しつづけるモノもある。 笑
個性がつよいゆえ、軽く中傷を受けたりもする。
出る杭は打たれるって、デザインの世界にも存在するのかな。
素晴らしいモノが素晴らしい評価を受ける場合と
素晴らしいけれど、過小評価される場合のジャッジに
デザイン価値以上の差がつくのはどうしてでしょうか?
                         (続く)

投稿者:Kumashiro  2008/11/15 01:22アイウェア