セレクトの指針

暑い日が続きます。みなさんいかがお過ごしでしょうか。さて、お店に来ていただいているお客様は幅広い年齢層なのですが、それを踏まえて、お店で扱っている眼鏡、サングラスのブランドのセレクトの指針についてお話ししたいと思います。細かく言えば玉型やカラーリング、機能性、質感、耐久性、サイズ、、、などのバランスがトータルで高得点なも(私的というよりはパブリックな目線で)は必要条件になってくると思います。そこだけだと進化したアイウェア市場では結構なブランドが選択肢になってきます。特にヨーロッパはこの10〜15年でデザインされたアイウェアは増加してきました。展示会などで若いデザイナーが自身の特徴を出したものを誇らしげにアピールしています。日本でも少しずつですが、そういった傾向がみられるようです。ほんとうに選択肢は広がっています。しかし、当店で取り扱っているブランドは大きくは変わっていません。なぜでしょう?私自身も最初の頃は色々なブランドに目移りし、これも置きたい、あれもいいんじゃないか、と様々なブランドをセレクトした時期がありました。そこで気づいたことがあります。色々なブランドをお客様にご提供したにもかかわらず、ご購入後、お店にまた来ていただいた方々、いわゆるリピーターの方の持ってこられる眼鏡のブランドは3から5ブランドで9割をしめていたのです。眼鏡って面白くて、愛用者には下着よりも体に身につける時間が長い物です。だからこそ、まず、体の一部となってもよろしいでしょうかというデリカシーがデザインされていないといけないのではと思います。俺様どうだ〜ってところが少しでもある眼鏡は、最初はいいですが、どこかでパートナー(この場合その眼鏡をかけている本人)と折り合わなくなるのかもしれません。例えは悪いですが。何年と使用しても、さりげなく身につけられるデザインは『我』がきわめておさえられているような気がします。それは決して個性がないのではなく、難しいですが、静かに美しいもの。そういう眼鏡のブランドをセレクトしています。

チベット層の教えで「祈るときは小さく祈りなさい。」という言葉があると聞きました。
私自身も小さくても希望をもって何か出来ることをやれる大人になりたいと眼鏡デザイナーやお客様に教わりました。個人として何かすごい思いのある人に助けられてきました。ただそれですぐ何かが変わるのではないことも実感しています。同時に何かを変えるを目標においたらまずいとも考えています。二者択一や二元論につながるから。目標を達成すればその先の力にならないし、挫折はゼロになるから。ただ一つの空気を醸していくんだ。その程度を粘り強く繰り返すんだということは今後も続けていきたいと思います。

投稿者:Kumashiro  2013/07/19 20:38アイウェア