「少女とめがね」

今年もいつの間にか、お盆が過ぎていってしまいました。梅雨明けしてから、お天気がいい日が少なかったこの夏。気象庁の長期予想通りで「冷夏」でしたね。夏らしくない夏ですが、お店の中では今年も素敵な出会いがたくさんありました。そのなかでも思い出に残るのが、「少女とめがね」の素敵すぎる出会いです。

女の子はお店に入ってくると辺りを見渡しながら、いろんなめがねの、いろんな色をキャッチしてくれたようでした。そして僕に向かって、赤いセルフレームを手に取り「赤!この赤とあの赤違うねっ!」と聞いてきました。僕は無邪気なその一言にハートを打ち抜かれてしまいました。僕も「このオレンジ色とそのオレンジ色も違うね。」と応えました。

それから少女はいろんな形のいろんな色のめがねを手に取り、見つめながら、何本も身に着けていきました。時間を追うごとに、彼女の表情が「女性」に変わってゆくのです。彼女に見えている世界、彼女が感じている世界を少しだけ、おすそ分けしてくれるように、僕の方に向かってきてくれたので、思わず抱っこしてしまいました。こんなお姫さんだっこは何年ぶりだろうと思っていると少女は僕に耳元で「気持ちいい。」と言いました。頭がまっさらになり、僕は「この店が目指す世界はこの感じなのでは。」と思いました。めがねを愛する人たちとそれを一瞬で感じてくれた少女。

ひと夏の少女とめがねの出会いが、忘れることのない色となり胸に刻まれた日の出来事です。

投稿者:Kumashiro  2014/08/21 17:50アイウェア ライフスタイル