無名の人たち

 ほぼ日のイトイさんの文章の引用です。

 「どういう人間になりたいか」ということが、
 その人の生き方を大きく決めます。
 「どういう人間になりたいか」ということは、
 そのときどきの社会の、流行みたいなところもあるし、
 きっと時代によってもちがってくるんだろうと思います。

 2011年3月11日までの日本では、
 「どういう人間になりたいか」について考えるのが、
 とてもむつかしかったような気がします。
 うん。みんな、それぞれに思っていたでしょう。
 でも、それが「いちばん本気で思うことか」といえば、
 どうにも自信がないような気がする。
 そんな感じだったんじゃないでしょうか。
 
 「どういう人間になりたいか」があると、
 じぶんと、その「理想とするわたし」の間に、
 ずれが見えてきます。
 それを見ざるをえない時間があって、
 「どこがちがうんだろう」と考え続けることが、
 その人その人の「いい人生」なんじゃないかな、と、
 そんなことを思っていたんですけどね。
 
・今回、そこにもここにも、
 「こんな人間になりたい」と思わせてくれる人が、
 たくさんいるって、わかったんじゃないかなぁ。
 消防の人、自衛隊の人やその家族の人たち、
 現場で働いている人、被災した人、外国の人、
 たいていは、無名だった人で、
 「訊かれたから話した」だけのコメントが残りました。
 反対に、「こういう人にはなりたくない」と、
 思われてしまった人たちも、たくさん現れた。
 地位も知識もきっとたっぷりある人なんだろうけど、
 「そういうふうでありたくないな」と、思った。
 
 「いい学校、いい企業に入って」というのが、
 最も「いい人生」を得られるコースという考えに、
 疑問を差し挟むだけで笑われたような時代が、
 なんかさ、大きく転換するような気がしない?
 いろんな職業が復活したり、いろんな幸せが、
 たがいに協力しあったりするようなことが、
 「ある」って信じてもらえるようになったかも。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
また言うけど、助ける側にいる東京は、元気ですからね。
                              (ほぼ日刊イトイ新聞より引用) 

投稿者:Kumashiro  2011/03/23 17:14映画